今週からMorning Pitch登壇企業を写真と共に紹介するまとめ記事を始めます。
今回はエンタメベンチャー特集ということで、エンタメ系を事業領域としたベンチャー企業5社にご登壇いただきました。



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1社目:株式会社ワールドスケープ/Frekul
~実力あるアーティストが、公正に、経済的に評価される世界を作る~



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インディーズ・アーティストのためのファンクラブプラットフォームを提供するFrekul。

収益モデルは、ファンクラブ会員からの月額課金料金をアーティストとレベニューシェアをする手数料モデル。
アーティストは基本無料でサービス利用可能。

全面的にアーティストがファンを獲得するための支援をするwebサービスで、具体的には以下のような機能を利用することができる。
①アーティストがファンページ(LPのようなもの)を簡単に作れるツール提供
②無料メルマガ
③その他プレミアムサポーター機能やカラオケ配信機能
④iTunes等の音楽販売サービスとの連携


現状、1,400程度のアーティストが利用しており、利用しているインディーズバンド・アーティストには熱狂的なファンがついていることが多いとのこと。



2社目:株式会社リボルバー
~モバイルSNSを数分で手に入れよう~



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自社ブランドを生かした形でオウンドメディア・コミュニティを作るためのプラットフォームを提供するリボルバー。
以下のような料金プランでアーティストや音楽事務所等が利用している。

BASIC 会員数1000名まで0円
PRO 会員数10,000名まで10,000円
ENTERPRISE それ以上は100,000円


板野友美や倖田來未のような有名アーティストも活用しており、SNSとの連携も可能であることから、複数のブログやSNSを運用する管理コストの削減に繋がると考えられる。

他言語化も対応し、今後はアジアマーケットを中心に考えているとのこと。
UIもPinterestのようにデザイン性が高くシンプルなもので使い勝手が良さそうだった。

グッズなどの物販と組み合わせることでマネタイズは簡単にできるが、あくまでアジアを狙っているため 
配送リスクの生じるようなモデルはあえてやらないのだとおっしゃっていたCEOの小川氏の発言から、そうとう自信のあるプロダクトであることは十分伝わってきた。




3社目:株式会社フライヤー
~読書体験を豊かにする~ 



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読みたい書籍を1冊10分で読める要約サービスを提供するflier。
最近なにかとメディアに取り上げられているのを目にします。

ビジネスモデルはユーザーからの月額課金制で、以下のようなプランを提供している。

-無料プラン: 厳選された20冊の閲覧可能
-シルバープラン: 月額525円: 
-ゴールドプラン: 月額2,100円: 読み放題
-法人向けサービス

大きな差別化としては、大手出版社17社と協業し、出版社にとっては宣伝および会員DBによるマーケティングデータの提供を、flierには書籍利用を、といったようなwinwinの関係が築けており、著作権利用のコストは発生していない点にあるとのことだ。

早速無料プランで利用してみたが、要約のクオリティが高くてびっくりした。





4社目:Yuno Group/alive
~海外アーティストのライブを、もっと日本で~




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海外アーティストのライブ開催プロジェクトにユーザーが「チケット購入」という形で支援をし、一定数の支援に達すると実際にライブを開催するといった、クラウドファンディングに近いモデルのwebサービス。

 
マネタイズは、他のクラウドファンディングと同じようにチケット売上のレベニューシェアで考えているらしい。


ベンチマークはイギリスのsongkick という企業で、同じようなライブクラウドファンディングサービスと位置情報と連携したチケット購入サービスを提供している。

ニッチな海外アーティストには熱狂的なファンがついていることが多いため、これはブルーオーシャンで面白いモデル。 





5社目:着パフ株式会社/Scentee
~香りで広がる新感覚コミュニケーション~



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国内外でメディアを賑わしている着パフ。

メッセージを送ると香りを噴出するデバイスを販売しており、以下のような価格帯で物販を展開。

デバイス:3,480円
香りタンク:525円

米Time紙や英BBCでも取り上げられ、国内よりも国外のほうが“香り”に対する理解度が高いと話す丹下氏。

Amazonでも購入可能とのことなので、ぜひ!

現状、企業とのタイアップ商品を中心に展開しており、今後各百貨店やコンビニなどでの販売も予定しているとのこと。

“4Dコミュニケーション”、“日本発のデバイス”など、ワクワクするようなキーワードの多い着パフには、今後も目が離せません。



以上が、登壇企業まとめです。
今回は、LINEの森川代表取締役にもご参加いただき、最後に総括をいただきました。

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特に強調されていたのは、以下の2点。

①エンタメ業界はビジネスにするのが難しいマーケット。しかも、コンテンツ供給者がITリテラシーがあまり高くないケースが多いため、収益に直接的に結びつかないモデルは評価されづらい。
いかに手堅いビジネスモデルを作れるかが鍵となるのではないか。

②スマホとの連携は必ず必要。思っていたよりもスマホ向けのサービスが少なくて驚いた。
スマホを生かしてコミュニケーションを生み出すような施策は今後必ず必要となるだろう。



とても貴重なお話をいただきました。
森川さん、朝早くからありがとうございました。







お忙しい方が多く、毎回のご参加は難しいというお声もいただいておりますので、今後もこちらのブログで登壇企業まとめを続けていきます。







ライター
赤津 慧